アルコールはどうしたらいいの? | 血糖値の心配ごと 

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「酒は諸刃の剣」と言われるように、適度なアルコールの摂取は、健康・長寿を促す場合もあります。しかし、適量を超えた飲酒を続けると、次第に体の各器官が不調をきたし、さまざまな病気を誘発します。

たとえば、1日に赤ワインを1杯飲む習慣を持つ人はアルコール摂取量ゼロの人に比べて、糖尿病の発症率が4割も低いという調査結果もあります。

これは赤ワインに含まれるポリフェノールが体内の活性酸素を抑えるように働いた結果と考えられますが適量を超えた場合は、肥満となり生活習慣病や他の疾患の危険性が高まります。

アルコールと肝臓


アルコールは肝臓で2段階に分解されます。はじめはアルコール脱水素酵素によって毒性の強いアセトアルデヒドに、そしてアルデヒド脱水素酵素によって無害化されて酢酸になり、体外へ排出されます。

日本人の4割以上が、2段階目のアルデヒド脱水素酵素の働きが弱いため、悪酔いや二日酔いを起こす人が多いとされています。
日本人が欧米人に比べ、酒に弱いとされるのはこうした影響によるものです。元々の体質からくることですので、くれぐれも無理しなように、適量を守ることが大切です。

アルコール性脂肪肝は症状がほとんどないため、健康診断などで初めて気づいたという方もいます。また、肥満気味の方や糖尿病を患っている方は特に脂肪肝になりやすいので注意が必要です。

場合により、疲労感・右上の腹痛・膨満感といった症状がある方もいますが、ほとんど気付くのが難しいのが脂肪肝です。

肝臓では中性脂肪を合成するため、たとえ体重が増えなくても、内臓脂肪型の肥満の原因となるのです。

脂肪肝は、ほおっておくと最悪「肝がん」にも繋がりかねませんが、飲酒をやめれば脂肪肝は元に戻ります。

脂肪肝の状態をほうっておくと、アルコールが分解されるときに発生する毒性物質のアセトアルデヒドや活性酸素によって、次第に肝臓の細胞が壊され、「肝硬変」へと進みます。さらには「肝不全」や「肝がん」にもなりかねません。

肝臓病の原因は大別すると、C型肝炎などにみられるウイルスによるものとアルコールによるものがあります。このうちアルコールが原因の肝臓病は、生活習慣病の典型的なもののひとつ とされています。

アルコールと膵炎との関係>


多量のアルコール摂取、暴飲暴食などはそれが引き金となって、すい炎を発症する恐れがあります。

膵臓は食べ物を消化するすい液を作り、十二指腸に送り出すはたらきをしています。慢性すい炎になると、すい臓自らが作り出すすい液ですい臓自身を溶かし始めます。
すい液はすい臓の中では不活性で消化能力を持ちませんが、何らかの原因ですい臓の中で活性化してしまうと、自己消化が起こります。

この自己消化が長期間にわたって繰り返し起こるのが慢性すい炎です。

すい炎の症状は、腹部の上の部分に激しい痛みが起こります。嘔吐や発熱を伴なうこともあります。

すい臓では、グルカゴンとインスリンというホルモンがそれぞれ作られています。

グルカゴンは脂肪をブドウ糖に作り変えて、血液中の糖分を増やしたり、肝臓に貯えられたグリコーゲンをブドウ糖にもどす働きをします。
インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませて、余分なブドウ糖を脂肪組織に貯えさせる働きをします。

すい臓は血糖値を下げるホルモンであるインスリンを作っているので、すい臓の働きが悪くなると、糖尿病になるのです。

すい炎の治療には、食べ物や飲み物をとると、すい液が分泌されて悪化してしまうために、絶食を必要とする場合があります。すい液にふくまれる酵素のはたらきを抑(おさ)える薬を使います。

その他、禁酒やストレスを避けるなど、生活習慣を改善することが主な治療法となります。

アルコールによる慢性すい炎では、約30%も糖尿病を併発すると言われています。

膵臓は再生能力が弱いため、一度その働きが衰えてしまうと、完治は難しいと言われています。

私たちは、ガラスのような臓器に支えられているのだということを自覚しなくてはいけません。

アルコールが原因で起こる膵炎が糖尿病を引き起こすことは先に述べましたが、逆に糖尿病から膵炎を併発する場合もあります。

付き合い方を誤れば、糖尿病など命に係わる重篤な病気を引き起こすリスクがあることを忘れずに、付き合いたいものですね。

つまり適量かどうかです。アルコールが「百薬の長」となるには健康体の人が適度に、健康的な飲み方で飲む場合に限る! ということを忘れないようにしましょう。

糖尿病の治療では、一般に「禁酒」がすすめられますが、約束事を守り血糖コントロールが順調に推移していれば、休肝日を定期的に設けることで、となることでしょう。


アルコールを飲む時の注意


お酒を飲む時に第一に注意することは、適正な飲酒量を守ることです。

そして、ただお酒を飲むのではなく、「食べながらゆっくり飲む」のが原則です。

さらに、食品については、良質のタンパク質を含む脂身の少ない肉類、魚介類、卵、大豆製品や、ビタミン・ミネラルを含んだ野菜・きのこ・海藻などの食品を取り合わせて、栄養のバランスの良い肴を工夫することが大切です。

たとえば、さしみ、焼き魚、納豆、おひたし、酢の物、枝豆などがよいでしょう。

アルコール自体にかなりのカロリー(7kcal/g)があります。

てんぷら、フライ、唐揚げ、ポテトチップス、レーズンバターなどのカロリーの高い食品をお酒と一緒につまんで食べてしまうのは、カロリーの摂取が多すぎてしまうのでよくありません。
通常の飲酒の注意として、酒を飲む前に、油脂の高い食べ物を食べ、胃壁を脂で保護する、という話もありますが、糖尿病に差し掛かっているとしたら、全てのことを一旦リセットして、自身の体と状態に適切な方法をとってください。

アルコールはほとんどがカロリーで、他の栄養素が含まれていないので、主食(ごはん、パン、めん類など糖質の多い食品)量全部と交換することは避けて下さい。

アルコールを飲んでいても、必ず茶碗一杯程度のご飯を食べましょう。

薬を処方されているときは、必ず主治医に相談しましょう

  • ・アルコールは、主治医の許可を得てから飲む。指示量は必ず守ること。
  • ・主食・主菜・副菜のバランスの良い食事と一緒に飲む。

3.アルコールを飲んでも良い条件

  • ・血糖調節が長期間良好に保たれていること。
  • ・体重が標準、もしくはそれ以下に保たれていること。
  • ・飲み始めても一定量で止まる人。
  • ・インスリン療法、特に経口剤の投与を受けていない人。
  • ・合併症がないこと。
  • ・動脈硬化性病変を持っていないこと。
  • ・肝臓、すい臓の疾患がないこと。

ちょっと厳しい内容ですが、以上の全てを満たす事が求められます。

糖尿病だからといって「酒は飲めない!」と落ち込むことはありません。
上手な飲み方、食べ方をすれば、食生活も楽しくなります。
お酒がやめられないという方は、ぜひお酒との上手な付き合い方を目指して頑張って下さい。


糖質量で飲むお酒を選びましょう


アルコールは1g7k㌍が目安ですが、エネルギーがあるだけで、主要な栄養素をほとんど含みません。
過度の飲酒と偏食を続けていると短期間で肥満や栄養失調となります。

どうしてもいうときは、糖質量を基準に飲むお酒を決めましょう。

ビールよりは糖質ゼロの発泡酒、日本酒よりは焼酎をおすすめしています。

どちらもアルコール度数は変わりませんが、血糖値のもととなる糖質を含む量が、少なく飲酒後即血糖値の上昇と言うような、血糖コントロールの障害となることにはつながりません。

難しい言葉ですが、醸造酒(日本酒・ビール等)よりは蒸留酒(焼酎・ウィスキー等)をおすすめします。

が、しかし、酔うのが楽しい、楽しいから飲むのだ! と飲んで酔ってしまうと、血糖値の心配は後回しになり、今日だけは・・ となりがちです。
気分の落ち着いている時、自身の状態をじっくり吟味して、大人の判断を下しましょう。
飲酒によるリスクは糖質だけではないのです。

アルコールには、食欲を増進させる効果があります。食欲のない時など適度な飲酒は効果的ですが、酔いが回ると食欲は更に増してしまいます。アルコールによる満腹中枢麻痺も手伝って、飲むとドカ食いしてしまうという方も多いのではないでしょうか。

いくら糖質ゼロのお酒を選んでも、おつまみの唐揚げやフライドポテト、シメのラーメンに含まれる糖質やカロリーを考えると、はやりアルコールは控えた方が良さそうです。

アルコールによって失われる栄養素


肝臓がアルコールを分解する際、ビタミン類などががアルコールの代謝と競合するためや、分解の時に消費されたりする要素によって、栄養素が失われていきます。

ビタミンA
ビタミンB
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
葉酸
ビオチン
カリウム
ナトリウム
クロール
亜鉛
カルシウム
マグネシウム

失われる栄養素には、糖尿病の改善のために欠かせないものもあります。

お酒を楽しむときの約束ごと


■楽しむ酒か、仕事上の付き合いかをきちんと区分します。

楽しむ酒は、自分のペースに応じて飲み、仕事上の付き合いの場合は、飲んでいるフリをするだけにとどめます。

■ウサ晴らしの酒は、絶対控えます。運動や公園の散歩など、体を動かすことに振り替えます。

運動はストレス発散、さらに体調を整え気分を外に向けることができます。風や太陽光を積極的に浴びてみましょう。

■自分のそのとこ時の酒量を把握します。飲み進めていると、急に「マズイ」と感じる瞬間があり、この時点の酒量が、そのときの自分の体調に応じたものです。そこで「やめる」という強い意志を持ちましょう。

休肝日のパターンは、以下のとおりです

  • 糖尿病予備軍:休肝日、週1~2日。2回の場合は、3日飲酒+1日休むパターンで
  • 糖尿病初期 :休肝日、週2回。5日飲酒+2日連続休むパターンで
  • 糖尿病進行 :休肝日、週3回。2日飲酒+一日休むパターンで
  • (ただし、血糖コントロールがうまくいっている場合)


■軽く何かを食べてから、お酒に移ります。飲食店では、まず飲み物のオーダーがとられ、先にお酒を体に入れてから食べ物をとるのがほとんどですが、空腹時にお酒を流し込むことが、もっとも肝臓を痛めます。

糖尿病の食事は、血糖値の上昇を抑えるために、糖質の制限をします。糖質の多いご飯、麺類、パンなどは食事の最後に摂るように指導されます。
液体であるアルコール類は、吸収もすみやかに行われるので、おなかがカラの状態で流し込めば、血糖値は急激に上昇します。これは糖尿病患者に限ったことではなく、健康体であっても、体にとっては大きな負担であり、リスクとなるのです。

■つまみは、高カロリー・高脂肪食は控えます。野菜、大豆製品、海藻類、酢の物を中心にしましょう。

■家で飲むことが多い人は、お酒の買い置きをやめます。

そうはいっても、ついつい飲みすぎてしまうものです、そのようなときは、以下のようにしてください。

翌朝の食事の際は、野菜を中心にし、手作りの野菜ジュースをとり、昼食も野菜中心の低カロリー食とします。

ストレスの回避


アルコールが欲しくなるときとは、ストレスが要因になることも多いです。日頃から規則正い生活をこころがけ、楽しみを飲食に頼らなくても済むように、毎日の嬉しいこと、楽しいことを見つけてください。軽い運動を楽しむことが効果的です。


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