|
小坂 血糖値は、日々、刻々と変化し、測定日の前日の過ごし方で、下がったり、上がったりしますから、長期的な血糖コントロール状態を見るようにしました。長い人で9カ月、約20人の患者が利用しています。74歳の男性は、飲み始める前が6.8%。1カ月後には6.6%、その後確実に0.2%ずつ減少し4カ月後には6.0%になりました。
51歳の女性は身長158センチで、体重が74キロ、グリコヘモグロビンが9.3%、血糖値が179(空腹時)だったのが、6カ月後には6.2%に減少し、血糖値も118になっています。体重も10キロ減少しました。これは顕著な例ですが、飲み続けることができなかった人、さほど変化がない人もいました。
山原 誤解されて困るのは、改善されたデータを見た人が、飲むだけで効果を発揮すると、生活改善の努力を怠ってしまうことです。ポンコランチだけではなく、患者さんの生活改善の努力の必要性という観点も忘れてはなりません。
小坂 血糖値コントロールがうまくいくと、患者さんの励みになります。実際はお茶が薬並みに血糖値をコンロールしたというより、お茶が生活改善の後押しをしてくれたという見方をしています。
内臓脂肪を落としダイエットにも
山原 実際の患者さんの反応はいかがですか。
小坂 血糖値はあまり変化しないのに「便通がよくなった」「肌がツヤが出てきた」という女性の患者さんがいました。「10キロ減量できたのに、見かけのスタイルは、そう変化ない。ウエストと太ももを細くしたかったのに」という女性もいました。測定はしていませんが、内臓脂肪が落ちたのでは、と推察しています。現場としては「体調がいい」ということが一番うれしいことです。インドでは臨床試験も行われているということですが。
山原 1995年のインドの医学専門誌に臨床データが掲載されています。それによると、計24人の空腹時血糖値が120~160の人で、ポンコランチの錠剤の1日摂取量を3種(2.5グラム、3.5グラム、5.0グラム)と何もしなかった人との4群の臨床比較試験があります。2カ月後には1日2.5グラム摂取群が140.0から103.3に、5グラム摂取群が143.3から96.6と着実に血糖値をコントロールしているのです。ほかの血清の検査値を見ても、総コレステロール値、中性脂肪値も落ちて、逆に増加した方が好ましいHDLコレステロールや鋼イオン、マグネシウムの量が適度に上昇しています。
小坂 血糖値が正常域の患者さんの家族が飲んでも血糖値が下がることはないですか?
山原 ポンコランチの成分のサラシノールに、インスリンと同じ成分や投与量に比例して分泌を促進させる作用があれば、大量投与で低血糖になったり、正常値の人が低血糠になることが考えられます。しかし、動物実験によると、その心配はいりません。
生活習慣病の改善に役立つ
小坂 糖尿病が進んで合併症になりかけた入にとってはいかがでしょう。
山原 サラシノールのα-グルコシダーゼの阻害作用と同時にアルドース還元酵素の阻害作用には注目しています。高血糖状態が統くと、体内にあるアルドース還元酵素とい物質が活性化して、神経障害、網膜症、壊疽(えそ)などが起こります。サラシノールは血糖値を下げてその酵素が働く余地をなくすとともに、その酵素自体の活性を阻害するという実験結果がでました。合併症の進行を止める可能性は十分に考えられることです。
小坂 これからは漢方薬やアロマテラピー、健康茶などを取り入れて総合的な診療をしなければ患者さん、とりわけ中高年の慢性疾患には対応できない時代だと思うのです。
山原 健康食品の中には、あいまいな効用を大げさにいっているものもあります。少しでも“根拠”のある生活習慣病の改善や医療に役立つものを見つけることが大切なことだと思います。
|