現代社会とストレスは切っても切り離せない関係。ストレスは血糖とどのような関係にあるのでしょうか。
******  ストレスと糖尿病  ******

● ストレスが血糖を上げるわけ
物理的(騒音、寒さ)、生理的(過労、睡眠不足)、社会的(人間関係、環境変化)刺激を受けて、ストレス状態に置かれた身体は、防衛反応として副腎髄質からアドレナリンやノンアドレナリン、副腎皮質からコレチゾールというホルモンを分泌します。
これらが肝臓に働きかけ、蓄えられていたグリコーゲンをブドウ糖として血中に放出します。
それによって血糖値が上昇します。さらにアドレナリンなどのホルモンはインスリンの働きを弱めるとも言われます。
普通の人はストレスが取り除かれると血糖値も正常に戻りますが、長期間ストレス状態に置かれたり、糖尿病患者であると一度あがった血糖はなかなか下がってくれません。

● ストレスによる二重の災難
人の中には、たまったストレスを発散しようと過食に走ったり、 お酒で気分を紛らしたり、タバコを吸って気分を沈めたりする人がいます。
しかし、過食・アルコール・たばこ・・・どれをとっても糖尿病の方にとっては血糖コントロールの妨害になるものですね。
  ● 運動療法は一石二鳥

1・運動は血糖値を下げる~
運動時は血中のブドウ糖を利用するので血糖値が下がります。また、インスリン抵抗性も改善するのでインスリンの節約になり、膵臓を疲れさせません。

2・ストレス解消に~
スポーツに熱中したり、スポーツ後の爽快感を味わうことによってストレスの発散につながります。
3・ストレス解消に効果のあるビタミンB1
ストレスによりビタミンB1が消費されます。
また糖質をエネルギーに変える重要な役目も担っていて、不足すると糖質が利用されず脂肪となって身体にたまり肥満の原因になります。ですから、ビタミンB1の補給は欠かせません。
ビタミンB1は豚肉に豊富に含まれていますが、同時にビタミンB1の吸収を助けるため、アリシンを多く含む食材(玉葱、ネギ、ニンニク、ニラなど)とマグネシウムを含む食材(豆腐、昆布など)を摂るのがおすすめです。

4・ストレスが原因で「うつ」になる
ストレスが長引いたり、度が過ぎるとうつ病になりやすくなります。
糖尿病患者の場合、2~3割はうつ病を併発するといわれています。
糖尿病になると、主に食事を制限されたり、低血糖の不安や運動、薬物療法など実行しなければならないという焦りや負担が多くなりどうしてもストレスを感じやすくなります。
糖尿病であることを否定的に考えることなく、しっかり受けとめて積極的に治療に励んでいくことが大切ですね。
理想は上手にストレスを発散できればいいのですが、人によってうまくできる人とそうでない人がいます。
できるだけ自分にあったストレス解消法を見つけたいものです。


 ※ストレスは敵?味方?※

ストレスは人間が活動するときの“エネルギー源”であると言われています。
人間は元々ストレスをはね返す力を持っており、ある程度のストレスならばそれに耐えてはね返すことができます。
逆にストレスが全く無いと人間は生きる活力を失ってしまい、緊張感が無くなってボーっとし、外界に対する反応が鈍くなって身体の老化やボケが早まってしまいます。
適度なストレスは、それを乗り越える気力や活力が沸いてきて立ち向かうことが出来、次の行動を起こせるようになります。
ストレスを敵にまわすか、味方にするかはあなた次第です。