********************* 運動の習慣を身につけよう **********************
糖尿病と運動療法

●運動療法で得られる効果

【インスリンを節約できる】

定期的に運動を続けることで、筋肉や脂肪など各組織の細胞がもつ、ブドウ糖や脂肪をエネルギーに変える能力が高まるので、その分インスリン量が少なくてもすみ、インスリンの節約につながります。
また、エネルギー源として血糖を使うため、高血糖の防止にもつながります。

【中性脂肪やコレステロールを減らす】

糖尿病の人は、動脈硬化に注意する必要があります。運動によって、血液中の中性脂肪や動脈硬化のもとになるコレステロールを減らす効果が期待できます。

【心臓や肺を強くする】

定期的な運動は心臓や肺の機能を高めます。心肺機能を強化することによってより活動的な体に、運動に適した体になります。

【血圧を下げる】


血圧が下がり、心筋梗塞などの心臓病の予防につながります。

【足腰を強くして老化を防ぐ】

食事療法のみで減量すると、脂肪が減少するだけでなく筋肉や骨が衰えることがあります。運動することで筋肉を鍛え、骨からカルシウムが失われるのを防ぐことができます。

【血液の循環を促進する】

末梢への血液がよくなるため、手足のしびれやこむらがえりなどの神経障害が改善されます。

【ストレスを解消する】

楽しくスポーツすることで、気分が爽快になり、ストレスの発散につながります。

【日常生活が快適になる】

筋力や瞬発力、平衡感覚、心肺機能がアップし、体の動きが軽くなります。

●身につけよう!-正しい有酸素運動-

糖尿病の運動療法としてもっとも大切なことは、有酸素運動を毎日行う、ということです。
有酸素運動とは、瞬間的に激しく筋力を使うのではなく、少し息が弾む程度でおよそ20分以上続けられる運動です。
有酸素運動は、血液中の糖や脂肪を効率よく消費するのに適しています。
 1.有酸素運動のメリット
   ・ 心臓への負担が少ない
   ・ 血管を丈夫にし、血圧や脈拍が上がりにくくなる
   ・ 筋肉に疲労のもとである、乳酸の蓄積が少ない
   ・ 長時間続けられるので、消費カロリーが大きい
   ・ 脂肪の消費が高い

 2.一般的な有酸素運動の例

代表的な有酸素運動と言えば、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、スイミング、エアロビクスなどです。

 3.正しい有酸素運動 ―生活習慣に上手に取り入れてみましょう-
   ・無理をしないで楽しむ
   ・何よりも20分以上続けられることが大切
   ・長期間続けることを心がけ運動する
 4.ウォーキングは有酸素運動の優等生
   運動療法にはこれといった決まったやり方はありません。
しかし方法などの好ましい条件は、次に示すようなものです。
   ・ 長時間行える運動
   ・ 毎日行える運動
   ・ 長続きする運動
   ・ 運動強度を自由に変更できる運動
   ・ 全身の筋肉を使う運動
 このような条件をすべてクリアできるのが、ウォーキングなのです!!