糖尿病の分類

E146_m0
ひとくちに「糖尿病」といっても、その原因と病態から大きく4つに分類されています(1997年に、1985年まで使われていたWHOの分類をあらため、以下のように分類)。

したがって、「糖尿病の治療法」もさまざまです。高血糖の原因や状態などをよく理解し、適切な治療を心がけたいものです。

糖尿病の分類


糖尿病腎症は糖尿病の3大合併症のひとつです。

糖尿病にかかって10年以上経過している人で、糖尿病のコントロールが悪く、高血糖状態が長い間続いていると、腎臓の糸球体の毛細血管に障害が起きてきます。

そのため腎機能が低下して、尿の中にタンパクが出てきたり、高血圧やむくみなど腎炎と似た症状が起こります。

進行すると、腎不全から尿毒素となり透析が必要になります。

一次性糖尿病


Ⅰ型糖尿病・・・


インスリンをつくる膵臓のβ細胞が破壊されておこる糖尿病で、インスリンがほとんどつくられないため、外から(注射で)インスリンを補給しなければなりません。

若い人に多く、以前は「インスリン依存型糖尿病」とか「若年性糖尿病」といわれていました。

ELF86_500

劇症1型糖尿病


日本糖尿病学会の調査で、1型糖尿病患者の約2割は、突然発症して重症化する劇症型であることがわかりました。

過去10年間の研究で、1型糖尿病の方222人を対象に研究した結果、約2割がこの劇症1型糖尿病であった、という事です。

劇症1型糖尿病ではのどの痛みなど風邪に似た症状が現れはじめ、約4日間で昏睡状態になってしまう場合もあるそうで、死亡例も報告されています。

特に若年層は重体化する割合が大きく、血糖値を測る必要性を説明していました。

1型糖尿病とは体内でインシュリンを分泌できないタイプのことを言いますが、これまではほとんどが小学生くらいの年齢で発症するケースでした。

少し詳しい人なら自分は2型だから、もう大人だから大丈夫と思う人もいると思います。

しかし今回の調査結果によると、この「劇症1型糖尿病」は成人してからも発症し、平均で40歳前後と報告されていました。また、女性は妊娠中、妊娠後に発症することが多いということです。

1型糖尿病はすい臓中のインシュリンを分泌する細胞が壊れてしまうことが原因ですが、通常は数ヶ月~数年と、長い期間をかけてゆっくりと減少していきます。

しかし、「劇症1型糖尿病」は急激にインシュリンが作れなくなるそうです。

約四日で昏睡状態に陥った例が報告されているなど、そのスピードは大変早いといえるでしょう。重症化する例がおおいのもそれが起因しています。

なぜ急激にインシュリンが作れなくなるかはわかっていませんが、ウイルスによる可能性もあるそうで、原因がわからない上、予防や対策方法もわからないそうです。

極論すると年齢や今までの生活習慣も病歴も関係なく、誰にでも発症する可能性がある、ということで、非常に注意が必要です。

症状としては、まずのどの痛みなど、カゼに似た症状が現れます。このときに劇症1型糖尿病の可能性を疑えるかどうかが大事になります。

こうした症状が現れ、風邪をひくような覚えがない場合、病院で血糖値を測ってもらうことも考えた方がいいかもしれません。

血糖値が異常に高ければ劇症1型糖尿病の可能性もあるのではないかと思います。

Ⅱ型糖尿病・・・

インスリンをつくる力は残っていますが、インスリンの効きが悪くなっているため、血糖を正常に保てなくなっている状態です。

インスリンの分泌低下を伴う場合もあります。

中高年に多く日本人糖尿病の約90%を占めています。

以前の「インスリン非依存型糖尿病」とか「生活習慣型糖尿病」に相当します。

二次性糖尿病(特定の原因によるその他の糖尿病)


二次性糖尿病は糖尿病の原因になった基礎疾患を治療することにより、治癒する可能性があります。

ただし、基礎疾患があっても、糖尿病を発症するかどうかは、糖尿病の素因の有無に関係しており、基礎疾患がきっかけとなって一次性糖尿病を発症することもあるので、必ずしも一次性糖尿病と完全に分けて考えられない場合もあります。

治療は、基礎疾患の治療とともに、状態に応じた糖尿病の治療が必要です。

軽症の糖尿病であれば、基礎疾患がコントロールできれば糖尿病の状態も改善しますが、基礎疾患がコントロールできない時や、基礎疾患がきっかけとなり一次性糖尿病が発症した時は、一般の糖尿病の治療と何ら変わるところはありません。

また、糖尿病状態が進めば、合併症の発症・進展についても、一次性糖尿病と明らかな違いはないと考えられます。

近年増えている糖尿病はインスリンが体に余っているタイプ


糖尿病のタイプも以前とは様変わりしています。これまでインスリン不足から生じる場合が通例でしたが、最近増えているのは、

【血液中に十分インスリンがあるが、うまく作用せず、腎臓などの臓器が糖分を利用できない。そのため血液中に糖分があふれて高血糖になっている、まさに欧米型の食習慣の中で増えている糖尿病のタイプ】です。

しかし、これも血液中にインスリンが十分あるため、生活習慣をもとに戻せば、インスリンは再び働き始めると言われています。

食生活と運で改善できる糖尿病の方も非常にたくさんいます。

膵臓の病気で起こる糖尿病・・・

急性膵炎や慢性膵炎、膵臓ガンなどの病気で、膵臓がおかされて起こります。


※これらの病気の多くは、アルコール(飲酒)が原因で起こります。

内分泌系の病気で起こる糖尿病・・・


インスリンの働きを妨害する副腎皮質ホルモンや成長ホルモンを、体の中でつくりすぎる病気によって起こります。

薬物や科学物質で起こる糖尿病・・・


インスリンの働きを妨害する副腎皮質ホルモン剤や、膵臓からのインスリンの分泌を抑える働きを持つ降圧利尿剤(高血圧の薬)、特にザイアザイド系薬剤を、長く、多量に使用していて起こります。

糖尿病の原因は様々です。原因を見つけることが克服のためには必要です。
糖尿病は自己管理が大切な病気です。

自己判断は禁物ですが、ある程度自身の病状を把握することも大切です。

自分で出来る検査に血糖自己測定や尿糖検査などがあります。

また壊疽など防ぐために常に足のチェックをしましょう。

目安としては、食前・食後の血糖値測定は非常に有効です。

さらしあ茶の無料サンプルのお申し込み