劇症1型糖尿病

日本糖尿病学会の調査で、1型糖尿病患者の約2割は、突然発症して重症化する劇症型であることがわかりました。

過去10年間の研究で、1型糖尿病の方222人を対象に研究した結果、約2割がこの劇症1型糖尿病であった、という事です。

劇症1型糖尿病ではのどの痛みなど風邪に似た症状が現れはじめ、約4日間で昏睡状態になってしまう場合もあるそうで、死亡例も報告されています。

特に若年層は重体化する割合が大きく、血糖値を測る必要性を説明していました。

1型糖尿病とは体内でインシュリンを分泌できないタイプのことを言いますが、これまではほとんどが小学生くらいの年齢で発症するケースでした。

少し詳しい人なら自分は2型だから、もう大人だから大丈夫と思う人もいると思います。

しかし今回の調査結果によると、この「劇症1型糖尿病」は成人してからも発症し、平均で40歳前後と報告されていました。また、女性は妊娠中、妊娠後に発症することが多いということです。

1型糖尿病はすい臓中のインシュリンを分泌する細胞が壊れてしまうことが原因ですが、通常は数ヶ月~数年と、長い期間をかけてゆっくりと減少していきます。

しかし、「劇症1型糖尿病」は急激にインシュリンが作れなくなるそうです。

約四日で昏睡状態に陥った例が報告されているなど、そのスピードは大変早いといえるでしょう。重症化する例がおおいのもそれが起因しています。

なぜ急激にインシュリンが作れなくなるかはわかっていませんが、ウイルスによる可能性もあるそうで、原因がわからない上、予防や対策方法もわからないそうです。

極論すると年齢や今までの生活習慣も病歴も関係なく、誰にでも発症する可能性がある、ということで、非常に注意が必要です。

症状としては、まずのどの痛みなど、カゼに似た症状が現れます。このときに劇症1型糖尿病の可能性を疑えるかどうかが大事になります。

こうした症状が現れ、風邪をひくような覚えがない場合、病院で血糖値を測ってもらうことも考えた方がいいかもしれません。

血糖値が異常に高ければ劇症1型糖尿病の可能性もあるのではないかと思います。